神谷家住宅(かみやけじゅうたく)は、名古屋市中区新栄二丁目の登録有形文化財。
概要
神谷家は三河武士の流れを組むといい、清寿院院主の村瀬家と婚姻関係をもったことにより、当地に移住した。名古屋大空襲の難も逃れたが、周囲の高層ビル化により外から様子を望むことは難しい。
文化財
- 柏露軒(はくろけん)
- 江戸時代末期の建築。1911年(明治44年)の移築を経て、1929年(昭和4年)に改修を経験している。元々は、同市中区大須の村瀬玄中邸にあった。木造平屋建、瓦葺一部銅板葺、建築面積78平方メートル。2012年(平成24年)8月13日登録有形文化財として登録される。
- 孤葊(こあん)
- 江戸時代末期の建築。1911年(明治44年)移築。元々は同市西区幅下の日比野家にあった。木造平屋建、銅板葺、建築面積10平方メートル。2012年(平成24年)8月13日登録有形文化財として登録される。
- 腰掛待合
- 1923年(大正12年)建築。1995年(平成7年)曳家を行う。木造平屋建、銅板葺、建築面積1.3平方メートル。2012年(平成24年)8月13日登録有形文化財として登録。
- 中潜門(なかくぐりもん)
- 昭和前期建築。1995年(平成7年)曳家。木造平屋建、銅板葺、間口1.7メートル。
現地情報
所在地
- 愛知県名古屋市中区新栄2-1004
アクセス
- 名古屋市営地下鉄東山線新栄町駅より徒歩5分
脚注
WEB
書籍
参考文献
- 谷口元 著「神谷家住宅茶室(孤葊・柏露軒・腰掛待合・中潜門)」、日本建築家協会東海支部愛知地域会保存研究会「保存情報Ⅲ」出版編集委員会 編『保存情報Ⅲ 東海四県ふるさとの歴史環境を訪ねて』日本建築家協会東海支部愛知地域会保存研究会、名古屋、2015年10月31日。ISBN 978-4-9902849-3-0。
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