草野 直哉(くさの なおや、2001年6月25日 - )は、熊本県宇土市出身で、伊勢ヶ濱部屋所属の現役大相撲力士。本名同じ。最高位は西十両14枚目(2025年3月場所)。
来歴
大相撲入門前
相撲は5歳の時に宇土少年相撲クラブで始めた。宇土市立鶴城中学校では3年次に中学生横綱のタイトルを獲得した。文徳高校では3年次には全国高校総体準優勝、世界ジュニア選手権団体優勝。高校卒業後は日本大学文理学部社会学科に進学して日本大学相撲部に入部し、4年次に全国学生相撲選手権大会個人優勝(学生横綱)など全部で9の個人タイトルを獲得した。
大相撲入門後
大学卒業後は中学、高校、大学の先輩である川副と同じ宮城野部屋に入門する予定だったが、入門直前に宮城野部屋が閉鎖されたため、宮城野部屋関係者の転属先となった伊勢ヶ濱部屋に入門した。2023年度の学生横綱のため幕下最下位(60枚目)格付出が承認されて、2024年5月場所で初土俵を踏んだ。初土俵の場所から兄弟子の横綱照ノ富士の付け人を務めた。初土俵の場所は初日から6連勝とするも、最後の相撲で高校の先輩の藤青雲に負けて6勝1敗で取り終えた。翌7月場所では、14日目の西ノ龍との一番で左からの強烈な張り手を浴びて一時は意識不明となり、担架で土俵を離れて救急車で名古屋市内の病院に緊急搬送される場面もあったが、翌日には照ノ富士の付け人の仕事に復帰した。
幕下15枚目以内の東幕下7枚目で迎えた11月場所は場所前の稽古中に左肩を痛める怪我を抱えた中で4勝3敗で勝ち越した。
2025年1月場所は西幕下3枚目で迎え、デビュー場所から付け人を務めて何度も胸を借りてきた横綱・照ノ富士が引退を発表した6日目、初めての十両の土俵で木竜皇相手に3勝目を挙げると「横綱の1枠空いたので、ここで関取昇進を決めたい」と話し、6番相撲で荒篤山に勝利し勝ち越しを決めたものの、7番相撲で十両大奄美に敗れ4勝3敗に終わる。十両に上がれない可能性もある成績だったが、同月29日の番付編成会議で、十両からの陥落者4人に加え、照ノ富士が引退した分の枠に滑り込む形で、翌3月場所での新十両昇進が決定した。前年夏場所の幕下最下位格付け出しデビューから所要5場所、日大出身では前年初場所の尊富士以来59人目の関取、元学生横綱としては、前年夏場所の阿武剋に続いて計33人目の新十両昇進となった。
西十両14枚目で迎えた3月場所、初日から10連勝し、1場所15日制となって以降の新十両力士の初日からの連勝記録9を更新し最長連勝記録を樹立。翌日も剣翔に勝って連勝を伸ばし、12日目、3敗で追う4人のうち志摩ノ海、日翔志、英乃海が先に敗れ、もう1人の3敗力士狼雅との直接対決に土俵際逆転の下手投げで勝利、新十両初日からの連勝記録を12に伸ばすとともに12日目にして十両優勝。12日目の十両優勝決定は、1977年3月場所の琴乃富士以来48年ぶり、1場所15日制では最速タイ、また新十両の初日からの12連勝は、1場所11日制時代の1929年1月場所で11連勝した後の第33代横綱・武藏山を上回る最長記録となった。続く13日目の取組で、嘉陽を土俵際まで追い詰めながら逆転の送り出しで敗れ、連勝は12で止まった。
人物
- 同部屋の川副とは保育園の頃からの幼なじみ。宇土市立花園小学校、宇土市立鶴城中学校、文徳高校、日本大学と同じ道を歩んだ
主な成績
2025年3月場所終了現在
通算成績
- 通算成績:38勝12敗(6場所)
- 新十両場所での初日からの連勝:12(歴代1位)
各段優勝
- 十両優勝:1回(2025年3月場所)
場所別成績
改名歴
- 草野 直哉(くさの なおや)2024年5月場所 -
脚注
注釈
出典
関連項目
- 大相撲力士一覧
外部リンク
- 草野 直哉 - 日本相撲協会




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