アラドAr 96は第二次世界大戦時のドイツの高等練習機である。全金属製の単葉単発機で、密閉式のコックピットと引き込み脚を有する近代的な機体だった。1938年に初飛行した。
生産は前期型はAGO社で、後期型はチェコのレトフ社とアヴィア社で行われ、戦後もC-2という名称で数年間続けられた。合計1万1,000機以上製造されている。また、ハンガリーでも少数ではあるがライセンス生産された。
派生型
- Ar 96A
- 2座高等練習機の初期量産型
- Ar 96B
- 改良型の主量産型
- C.2B
- チェコで生産されたAr 96B、チェコでの名称はC.2B。1945年から1950年の間にアヴィア社で228機、レトフ社で182機製造。
- Ar 96B-1
- 非武装の操縦士訓練型
- Ar 96B-2
- Ar 96C
1945年までの生産数
運用
- ブルガリア
- ブルガリアは、2機のアヴィア C.2を1948年に受領。
- チェコスロバキア
- チェコスロバキア空軍は、戦後に派生型のアヴィア C-2を運用。
- ドイツ国
- ドイツ空軍
- ハンガリー王国
- ハンガリー空軍
- ルーマニア王国
- ルーマニア空軍
- スロバキア共和国
- Slovenské vzdušné zbrane
現存機
- アラド Ar 96 B-1 - ドイツ技術博物館、ベルリン、ドイツ
- アラド Ar 96 B-1 - Flyhistorisk Museum、ソラ、ノルウェー
スペック
- (B-2)
- 全幅: 11.0 m
- 全長: 9.13 m
- 全高: 2.6 m
- 機体重量: 1,695 kg
- エンジン: アルグス As 410A-1 465 hp
- 最大速度: 330 km/h
- 航続距離: 990 km
- 武装
- 7.92mm機関銃×1
- 乗員: 2名
出典
脚注
書籍
関連項目
- 練習機の一覧
- 練習機
- ハンナ・ライチュ - ベルリン陥落前にAr 96で脱出した。
外部リンク




