島津 久賢(しまづ ひさよし / ひさたか、1881年(明治14年)4月20日 - 1926年(大正15年)11月10日)は、明治から大正期の政治家、華族。貴族院男爵議員。旧姓・相良、旧名・基直。
経歴
旧人吉藩主・相良頼基の六男として生まれる。1896年(明治29年)加治木島津家当主・島津健(とし、前当主・故島津久宝夫人、島津久徴六女)の養子となり、同年8月14日に家督を継承。1897年(明治30年)10月27日、久宝の戊辰戦争の功により特旨をもって男爵を叙爵した。
錦城中学校を経て、1906年(明治39年)早稲田大学政治経済科を卒業。1909年(明治42年)イギリスに留学し、政治学・法律学を学び、1910年(明治43年)10月に帰国した。
1914年(大正3年)6月13日、貴族院男爵議員補欠選挙で当選し、公正会に所属して活動し、1925年(大正14年)2月21日に辞職した。その他、護謨工業代表、東京セルロイド取締役、京浜大和運河取締役を務めた。
1926年11月、東京府豊多摩郡千駄ヶ谷町原宿の自宅で療養中に死去した。
親族
- 妻 島津直(なお、島津久宝・健夫妻長女)
- 養子 島津久英(男爵、南部利克四男)
- 長女 島津澄(すみ、久英夫人)
- 孫 栄子(西崎謙三郎夫人)
- 孫 範子(田端義則夫人)
- 曾孫 島津義秀
- 玄孫 島津久崇
脚注
注釈
出典
参考文献
- 人事興信所編『人事興信録 第7版』人事興信所、1925年。
- 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
- 『大正過去帳 物故人名辞典』東京美術、1973年。
- 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
- 霞会館華族家系大成編輯委員会編『平成新修旧華族家系大成 上巻』社団法人霞会館、1996年。
- 杉謙二編『華族畫報 下』吉川弘文館、2011年(華族画報社大正2年刊の複製)。




