つる座τ1星(つるざタウ1せい、τ1 Gruis、τ1 Gru)あるいはHD 216435は、つる座の方角に太陽からおよそ108光年の距離にある、黄色主系列星である。見かけの等級は6.0で、肉眼で辛うじてみえる明るさである。2002年に、1つの太陽系外惑星が、つる座τ1星の周りに存在することがわかった。
特徴
つる座τ1星は、スペクトル型がG0 VのG型主系列星とされるが、絶対等級を求めると主系列よりも明るく、G3 IV型の準巨星とも考えられる。つる座τ1星の質量は太陽のおよそ1.3倍、半径は太陽のおよそ1.7倍、光度は太陽のおよそ3.5倍と推定される。金属量は、初期に系外惑星が発見された大部分の星系と同様に過剰で、太陽と比べて6割程度多い。1階電離カルシウムのH線を観測したところ、彩層活動は低調であることがわかっている。
惑星系
2002年9月17日、アングロ・オーストラリアン惑星探査のグループが、つる座τ1星系における系外惑星の発見を発表した。視線速度法によって、木星の1.23倍以上の質量を持つ天体が、つる座τ1星の周りを公転していることが明らかとなった。この惑星HD 216435 bは、軌道全体がつる座τ1星系のハビタブルゾーン内に位置しているとみられる。
脚注
注釈
出典
関連項目
- つる座の恒星の一覧
- インディアン座ロー星
- かに座55番星
外部リンク
- "4C02857". ARICNS. Centre of Astronomy, Heidelberg University.
- “Tau1 Gruis”. SolStation. 2019年4月5日閲覧。
- Tau1 Gruis - jumk.de
- HD 216435 - NASA Exoplanet Archive
- Planet HD 216435 b - Extrasolar Planets Encyclopaedia
- tau Gru b - Exoplanets Data Explorer
- HD 216435 - EXOKyoto
- つる座タウ1星 - Wikisky: DSS2、SDSS、GALEX、IRAS、Hα、X線、天体写真、天体地図、記事と写真




