マヤカ属(マヤカぞく、Mayaca Aubl.)は、イネ目マヤカ科に分類される唯一の属(単型)である。
全種が水生植物であり,アクアリウムでも古くからMayaca fluviatilisがマヤカ (水草) として親しまれている.
2003年に発表されたAPG IIシステムで、ツユクサ類イネ目マヤカ科に分類された。 1981年に発表されたクロンキスト体系では、ツユクサ亜綱ツユクサ目に分類されていた。 メキシコからアルゼンチンにかけての中南米、西インド諸島、アメリカ南東部、および中央アフリカに分布している 。
種
22~26種以上の種が記載されてきたが,現在認められているのは以下の5種である.
- Mayaca baumii Gürke - アフリカ大陸に生息する唯一の種.コンゴ、ザイール、アンゴラ、ザンビア
- Mayaca fluviatilis Aubl. - テキサス州からノースカロライナ州にかけてのアメリカ南東部。西インド諸島(キューバ、ジャマイカ、トリニダード)。メキシコからアルゼンチンにかけてのラテンアメリカ
- Mayaca kunthii Seub. in C.F.P.von Martius & auct. suc. - ベネズエラ、ブラジル、ウルグアイ
- Mayaca longipes Mart. ex Seub. - ベネズエラ、ブラジル、コロンビア、ギアナ地方
- Mayaca sellowiana Kunth - コスタリカ,ベネズエラ,ブラジル,コロンビア,ガイアナ,ペルー,エクアドル,ボリビア,アルゼンチン
利用
アクアリウムの水草として数多くの産地のものが知られているが,マヤカ Mayaca fluviatilisおよびラージマヤカMayaca sellowiana以外の流通は稀である.ソイルを使用した弱酸性の環境では栽培は容易なものが多いが,種類や産地により栽培の難易度が異なる.概して肥料が切れると白くなったり成長が止まる他,エビや魚の食害を受けやすい.好適な条件をそろえると成長は速く,非常に美しく育つ.
脚注
外部リンク
- Mayacaceae in L. Watson and M.J. Dallwitz (1992 onwards). The families of flowering plants: descriptions, illustrations, identification, information retrieval. Version: 27 April 2006. http://delta-intkey.com.
- Mayacaceae in the Flora of North America
- NCBI Taxonomy Browser
- links at CSDL




